maminismさんからの寄稿です。
人体デッサンと人体油彩。
大学の授業で、人体デッサンと人体油彩を教えてもらいました。
つまりは、ヌードの人物を、それぞれデッサンと油彩で描く、という授業です。
前半の3日間はデッサン、後半の3日間は油彩でした。
この課題の目的の一つは、人間の人体の構造を意識して、それを画面に描き出すことです。
筋肉、骨、血管など、人間の身体の表面だけでなく、内部の構造を知ることにより、より自然で説得力のある絵が描けるようになるのだとか。
初めてのヌードデッサンということで、始まる前はドキドキしていましたが、始まってしまえばなんということもなく、モデルさんは描く対象となりました。
前半3日間は女性で、張りのある若々しくて瑞々しい肌のモデルさんでした。
若いのに慣れているようで、ポーズ変更やポーズ時間など、淡々と進めて行かれました。
20分の間、彼女は全く動かない!
休憩後のポーズも、角度が正確で、描きやすい!
凛とした姿に、プロ意識が感じられ、格好いいな~とずっと思っていました。
そのせいであるかはわかりませんが、出来上がったデッサンはかなり筋肉質でした(笑)
凛とした姿を表現しすぎたのかも。。
後半のモデルさんは、また女性でした。
細身で、手足が長い人でした。
ただこの方は、ブレるブレる。。(汗)
常に身体のどこかが動いていて、背中の曲がり具合や、首の傾きなど、形を取りたくても取りきれない程でした。
手元を見て、再びモデルさんを見ると、先と角度が変わってしまっていました。
指先も、無意識なのか、常に上下に動いていました。。
静止する気があるのかないのか、あるいは静止できないのか。。
前半の彼女とのギャップがありすぎて戸惑いました。
でも、芸術の世界では、物は「常に変化している」そうなので、
そういう意味では、モデルさんが常に静止していなければならない、というわけでもないのかな、なんて考えたりもします。
私にとっては、動くものの形を捉えて描く練習にはなりました。
それにしても、モデルさんによって、こんなに違いがあるんだなーと、驚いたしだいです。