maminismさんからの寄稿です。
手を描く
大学の課題で、自分の手をひたすら描いています。
画材は何でもよく、鉛筆、木炭、色鉛筆、コンテ、絵の具、墨汁。。。
とまあ、色々。
描き方も、クロッキー、デッサン、彩色など、色々。
すごく楽しみだった課題の一つです。
同じモチーフを何度も何度も描くことは、あんまり経験がないので、
自分の中にどのくらいのバリエーションが作れるだろうとか、
手のフォルムとか、色とか、表情を、そんなに多様に表現できるだろうかとか、
画材によって、果たしてどの程度表現が異なるだろうかとか。。。
所詮私のいつものタッチの手ばかりになってしまうんじゃないだろうかとか。。。
とにかく、数百個の手を描き終えた時に、きっと今までよりはるかに経験値が上がった自分に会えるだろうことが確実な課題だったので、
今はまだ4枚目を制作中ですが、とてもわくわくどきどきしながら描いています。
今のところは、意外と色んなタイプの手が出現してくれていて、表現の幅みたいなものをしっかりとこの手に感じています。
たぶん、もう少し行けるんじゃないかと思っていますが、
ある程度の枚数を過ぎると、同じような手が出てきて、自分の表現の幅の限界を見ることになるんだろうな、と思います。
その暁には、その限界の壁を打ち破り、一つでも二つでも成長したいぞ!
と、考えています。
一応、実物に即した、観察的な絵を描くことになっているので、抽象的な手は描きません。
写実的表現からどう変化させていけばいいのか、
という私の疑問にも、この課題は何らかのヒントを与えてくれるに違いないと感じます。
がんばります。