- 作者:森川ジョージ
- この漫画は1度は呼んでみる価値のある漫画だと思います。
私が面白いと感じた漫画は、「はじめの一歩」です。この漫画は、いじめられっ子の主人公、幕之内一歩が強さを求めてボクシングを始め、並みいる強豪ボクサー達を次々と倒していくという物語です。
特に私が面白いなと思った理由は、単に世界王者を目指すのではなく、「強さ」という形では示せないものを主人公が目指すというところにあります。私が他に読んだことのあったスポーツ漫画は、全て世界王者を目指すというストーリーで、スポーツ漫画の風潮なのかなと思っていた時にこの漫画と出会ったため、ものすごい斬新だと思い、惹かれました。果たして漫画の中で主人公は世界王者になれるのか。
それとも、世界王者にならずして「強さ」の答えを見つけてしまうのか。常にワクワクさせてくれます。また、実際の身の回りの世界に置き換えても面白いと思います。人間の「強さ」とは何なのか。社長のようにトップに立った人間のみが強いのか。それとも、一生かかっても手に入らないものなのか。漫画を読み進めていくに連れて、その答えが徐々に絞られていくような、そんな気にさせてくれます。
単なる漫画としてでなく、現在の自分の生活に関連付けて考えさせられる漫画でもあり、非常に興味深いと思います。