著者、中村光。主人公は神の子、イエスと目覚めた人、ブッダというこれまで誰も考えもしなかったような異色の二人組。現代日本の東京・立川でアパートをシェアし、下界でバカンスを楽しむ日々をシュールでコミカルに描く。
第1巻の一ページ目からシュールなギャグが飛び出し、先の読めない展開に、ついついページをめくる手が早くなってしまう。しかしながらじっくり読まずにはいられない濃い内容の数々に、時が経つのを忘れてしまいます。宗教への理解がなくても十分楽しめるうえに、この作品を通して、キリスト教や仏教に興味を持つ人も多いはず。
修業時代の苦行経験からくる倹約家ぶりで衝動買いをするキリストに説教をしたり、スーパーの特売や、百均に感動するブッダ。オンラインゲームが大好きで、人気ブロガーでもあるキリストなど、聖人とは思えないようなキャラクター設定や、下界の人間との微妙に噛み合わない絡み、個性豊かすぎる天界の住人達。とにかく毎回どこからネタを見つけてくるのかと思うほど豊富なギャグは圧巻!