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坂道のアポロン/アニメ感想レビュー―ミドルエイジの私でもはまります―ネタバレ注意。


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※こちらの記事は、在宅ワークで寄稿を募集したアニメ感想記事です。

フジテレビのノイタミナで放送されていました。放送時間は深夜でしたので、毎回録画して観ていたのですが、一番印象に残ったのはオープニングテーマです。

YUKIさんが歌っていた「坂道のメロディ」という曲で、とにかくかっこいい。サビから激しくなるドラムの音にのせられて、観ている側も思わず鼓動が早くなる。どんどん気持ちが前のめりになっていく中で突然、トランペットのソロが響きます。

逸り立った気持ちを一気に静めるように、どこか寂しげな、でも澄んだその音が響き渡る。空の上から響いてくるような音に、心が落ち着いたところで、物語が始まっていきます。気が付けば観る側の心も、物語にちゃんと向き合っているのです。このオープニングテーマを物語の導入にしているのが、すごく良い。

オープニングテーマだけではなく、物語の間中流れてくる曲も一つ一つがジャズの名曲です。60年代の長崎で、高校生がジャズを通して友情や恋愛に思い悩んだりする物語なのですが、最初の方に出てくるアートアンドブレーキ―の「モーニン」という曲は、普段ジャズを聴かない私でも耳にしたことがあります。また、物語の中で登場人物たちが演奏する音も、ピアノに松永貴志、ドラムに石若駿といったジャズミュージシャンが実際に演奏している。物語だけではなく、流れてくる曲も十分楽しめるのです。

物語自身も本当に面白いのですが、この物語を観ると、ジャズを聴いてみたくなる。そんな作品で、ミドルエイジの私でも、ついはまってしまいます。