寄稿をいただきました。
そこはかとなく美しい、浅井健一さんの詩とギターの音
元ブランキージェットシティの浅井健一さん。
特別に大ファンというわけでもないのに、彼の音楽を生で聴く機会があると、そのギターの音ひとつを聴くだけで胸がつまって泣きそうになります。
何故でしょう???
風のようにサラリと乾いているようで、澄んだ湖のように潤っていて、そこはかとなく優しい。
優しい。
美しくて、優しい。
透き通っているんですよね、曲の詩も、ギターの音も。
ブランキーや、その後彼が結成したAJICO、SHERBETS(シャーベッツ)やJUDEといったバンドの音楽は、決して生易しいジャンルの音楽ではないです。
でも、どれを聴いても涙が出る。
ブランキーが解散した年のフジロックフェスティバルでの、浅井さんの言葉。
「音楽は、世界中で、なんか…すごい、大切なものだと思う。」
この言葉を聞いた私を含め、周りの皆が皆、叫ぶように泣いていた。
一見他愛ない言葉のようで、これは浅井さんだからこそ皆に伝える事ができた言葉なのかもしれないな、と、今でも印象深く覚えています。