寄稿を頂きました。
あまちゃん
2013年のヒットドラマと言えば「あまちゃん」これほど印象に残ったドラマも近年珍しいです。とりわけ最終回を経て、だれもが望んでいた主人公アキと、その友人ユイが揃って歌う場面。これが実際の紅白歌合戦にリンクしていくあたりは、これまで観たことのない高揚感と感動で鳥肌が立つくらいでした。
「潮騒のメモリー」という、劇中歌が流れるだけで涙する人は、私だけではないはず。さらに、劇中の設定とは言え、過去のわだかまりが解消し、晴れ晴れした表情で舞台に立つ天野春子(演小泉今日子)と鈴鹿ひろみ(演薬師丸ひろこ)の歌声は、歴代の紅白に残る名場面となりました。最終回156回を経て、紅白では157回「おら、紅白出るど」としてあまちゃんとしてのコーナーがきっかり15分だったという演出力も秀逸。メイドインNHKとして見事に私達視聴者の期待に応えてくれた作品でした。