寄稿をいただきました。
「理想の出産」と現実の育児生活
フランス映画の「理想の出産」を見た。
私は現在10か月の男の子を子育て中のママ。
妊娠中から気になっていた映画だったけど、日々に追われてやっと見ることができた。
感想としては、救われた、今見てよかったと思ったのがまず一番。
そうだよねぇと共感できることがたくさんあったからだ。
タイトルは「理想の出産」だが、映画は出会い、妊娠、出産、育児までを描いている。
すべてを夢物語として描かず、リアルに描いているのが印象的だった。
出産なんて、綺麗ごとじゃない。
日々体は変わっていくし、自分のことには構っていられない。
そんな中、旦那のケアもしていかないといけない。
すべての母親が一度はぶつかる壁を美化せず、普段だったら綺麗な女優さんであるルイーズ・ブルゴワンが日々に翻弄されていく母親を忠実に演じている。
何かドラマチックな事件が起こるわけではないが、育児は日々いろんなことがある。
大変なことだらけだが、子供の可愛さがその大変さを上回る。
そして、何より自分がやらなければ子供が大変なことになる。
どんなに辛くても、眠くてもやらなくてはいけないことなんだということがよくわかる。
子育て中の母親が見ても、そうそう、と頷ける内容になっていたのは見て良かったと思う。
大変なのは自分だけでなく、世界共通の悩みなんだと認識できて、少し育児の気負いが減ったように感じた。
しかし、妊娠を考えている人や、育児をふわふわしたものにとらえている人にはあまりお勧めはできない。
思いっきり現実をたたきつけてくる映画だからだ。
ぜひ、子育てでちょっと疲れたときや旦那さんと一緒に見てほしい。
奥さんの大変さをこれで少しわかってもらえるかも・・・。