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ネタバレ注意!HELLSING (ヘルシング)最終回感想&あらすじ・吸血鬼アーカードは化け物であり…。


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寄稿頂きました。

HELLSING (ヘルシング)

吸血鬼アーカードは化け物であり、化け物の敵として立ちふさがった「少佐」は、化け物の血を跳ね除ける程に人間だった。だがそんな少佐は、より人間らしいアーカードの主、インテグラに殺される。化け物を殺すのはいつだって人間だ。人間でなくてはいけない。アーカードが呪詛の様に吐くその言葉は、少佐にも言えた事だったのだろう。化け物は人間であることが耐えられなかった弱い生き物である、と言うのも。少佐の身体は化け物にはならなかった。だが、その心は化け物同然の戦争狂になっていたのだ。

そして、作中最大の化け物であるアーカードは、「どこにでもいる存在でありながらどこにでもいない存在」となり、姿を消す。自己を認識出来なくなってしまったのだ。それは即ち、弱い人間だった面影を残している様なものだろう。自分はどこにいるのかも分からなくなってしまうなんて事は、人間にはそうそう無い。だと言うのに、アーカードはそれが起こり、それだけで消えてしまう。
だが彼は化け物なのだ。己のストックである命を一つを除いて全て殺して、自己を認識すると言う狂った様な解決策を生んだ。死ぬ事を望むかの様な事を言っていたと言うのに、何故なのか。
それは、彼の主が命じたからだろう。消えるな、と。故に彼は、主の下に舞い戻った。