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空中ブランコ(奥田英朗)感想&あらすじ・精神科の医師、伊良部が主人公、精神的ストレスをかかえた各界の著名人や一般人が…ネタバレ注意。


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寄稿を頂きました。

空中ブランコ  奥田英朗

この作品は、変人・でもいつも自然体で肩肘のはらない精神科の医師、伊良部が主人公となり、そこへ精神的ストレスをかかえた各界の著名人や一般人が診察にきて、その経過を面白おかしく物語にしたものです。「イン・ザ・プール」「空中ぶらんこ」「町長選挙」と全3巻からなっていますが、第2弾の「空中ブランコ」は直木賞受賞した人気シリーズとなっています。

この作品の読みかかりは、単純に夫が読んでいて「あ~面白かった」の一言でした。最初に第1弾となる「イン・ザ・プール」を手にしましたが、色々な○○症の人がいて、例えば、プール依存症など思いがけない、でもありそう、とうなずける内容が、とても共感をよびました。そして「空中ブランコ」。さすが、直木賞受賞しただけあって、物語展開も軽快で、読み手もストレスなしで読むことができました。この本を元にドラマにしたら、伊良部医師の役は誰が適役なのか?などと想像する楽しみもありました。失敗して落ち込んでいたりした時に、人の悩みをタネにしつつも主人公の的確な言葉や、みんな些細なことで悩むんだ、という共感で、ちょっと元気になれる一冊かもしれません。