ナカノ実験室

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深く深く、砂に埋めて/感想&あらすじ・女優、有利子、美しい容姿と可憐なしぐさ、妖艶な魅力で…ネタバレ注意。


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寄稿を頂きました。

深く深く、砂に埋めて

かつて一世を風靡した女優、有利子。
幼い頃から、その美しい容姿と可憐なしぐさ、妖艶な魅力でまわりの男達を虜にしてきた。
贅沢が大好きで、自分の欲しいものの為には貞操も義理も価値が無い。
その純粋すぎる欲望の為に、彼女を愛した男達が人生を狂わしていく話。

弁護士の男は、偶然知り合った有利子の母親に有利子の弁護を依頼された。有利子の恋人が詐欺と殺人の疑いで逮捕され、共犯を疑われた有利子は警察の取り調べを受けることになってしまったからだった。
そしてまた、男の人生も狂っていく…
“その犯罪は本当に有利子の恋人の単独なのか”そして“有利子は悪女か、それとも聖女なのか”というのが軸になり、話が進んでいきます。
弁護士の男が「数年前の出来事を語っている」という設定なので、あえてなのだと思うのですが、割と文章や台詞が淡々としています。その為か有利子の魅力というか、周りの男達が人生を破滅させるほど愛してしまうまでがなんか唐突だったような気がしました。
物語の最後に、タイトルの意味がわかります。
人間の恐さ、醜さが遠慮なく描かれていて、ちょっぴり切ないラスト。読み応え十分でした。