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きみはポラリス(三浦しをん)感想・書評・恋愛短編集、共感できるものやなんだか腑に落ちない…ネタバレ注意。


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寄稿頂きました。

きみはポラリス

本屋大賞を受賞し、映画化もされた「舟を編む」の作者・三浦しをんが書く恋愛短編集です。
この作品には様々な恋の形が描かれています。共感できるものやなんだか腑に落ちない物語まで、こうも幅の広い作品を一人の作家さんが書いたのかと思うと驚きです。

中でも一番好きだった物語は「春田の毎日」でした。最初は嫉妬深いけど浮気性の女性と、モテモテだけど彼女に一途な男性の恋物語だと思って読んでいましたが、読み進めていくうちに「あれ?なんかおかしいぞ?」と思い、最後には「あぁ、そういうことか。」とだんだん登場人物の素性が解っていくのが面白かったです。
直接的に文字には出ませんが、男性の正体がやり取りのなかで解ってくるのがまた秀逸でした。
中にはちょっと過激だったり、怖かったりする物語もありましたが、この物語は読み終わったあとにほっこりできました。