寄稿を頂きました。
機動戦士ガンダム 総監督:富野喜幸
私がこの作品に出会ったのは深夜の再放送でした。
今までの勧善懲悪のような単純なストーリーでは無く、敵も味方もどちらも悪ではない。
それぞれの理由があって仕方なく戦い続けなくてはいけない。
味方の仲間たちも次々と死んでいく。
そんな緊張感と戦争の虚しさを描いた作品に夢中になってしまいました。
どうなってしまうのかと夜中にテレビに釘付けになりながら見た最終回は、今までの戦争の最終決戦の地での総力戦、そして戦争の終結が描かれるのですが主人公アムロの成長は素晴らしいものでした。
アニメが始まった当初のアムロはどうしようもないワガママな性格の少年だったのですが、戦いを通して、そして仲間の死を乗り越えて立派な青年へと変貌を遂げていました。
最終回でのアムロの一言
「ごめんよ! まだ僕には帰れるところがあるんだ! こんなうれしいことは無い・・・!」
最終回で仲間のありがたさ大切さにはっきりと気付いたアムロ。
この台詞はあれから10年以上経った今でも心に残っています。