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ネタバレ注意!巌窟王(がんくつおう)アニメ最終回感想&あらすじ・アルベールの淡々とした語り、復讐劇の嵐が去って…。


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寄稿頂きました。

巌窟王(がんくつおう)

とにかく胸の痛みや切なさをひしひしと感じるラスト、そして未来に進む温かな希望を感じられるラストでした。
穏やかで微かな明るさを含んだBGMと、アルベールの淡々とした語り――憎しみと怒りと悲しみに満ちた復讐劇の嵐が去って、胸にぽっかりと穴が空いたような感覚になるような始まり方。夏の嵐・夏の終わりという表現がまた切なさを掻き立てて胸を打ちます。

周囲の人物たちのその後については、ほっとするような微笑ましいような場面があって心底安堵しました。マクシミリアンとバランティーヌの場面については、本当に幸せになれ!という気持ちになることができます。ベッポのその後については、ちょっとした衝撃とニヤリとしてしまうような楽しい気持ちになれました。
数年後のアルベールの姿には、嵐のようなあの事件を経ることによって少年時代を脱ぎ捨てて、大人になったその立派さを感じましたが、「過去に捕まってしまうことが怖かった」という言葉には胸を締め付けられました。決して拭い去れない、忘れられない、忘れてはならない出来事を抱えて必死に生きてきたアルベールの思いが、深く胸に染み込むように理解できる場面でした。
そして何よりも、エドモンの過去のシーン。過去の友情、仲良く笑いあった思い出、明るく希望に満ちた声音で語られる思い――涙が溢れて止まらなかった思い出があります。