寄稿頂きました。
交響詩篇エウレカセブン
エウレカセブンのストーリー構成とテーマは本当に複雑で深いもので、あらゆる世代に見て欲しい、ゴールデンタイムで放送して欲しい、という気持ちで見ていました。その壮大な物語の終結は私にとって本当に心に残るものとなっていて、近年稀に見る名作だった!と言いたい気持ちになったのを覚えています。
人類とその他の知的生命体との共存、そのための進化――この物語はファンタジーですが、生命の仕組み・システムについてのテーマをリアルな視点で描写していると感じさせられました。最終回でのコーラリアンとの決着の内容はなかなかに予想外のものであり、そしてまた遥か未来に続く希望を思わせるもので、胸がすっとするような結末です。
最終回で最も印象的で胸に迫るのが、レントンたち“家族”の絆を深く表すシーン、そして一番ラストのシーンです。BGMの切なさ綺麗さとも相まって、本当に愛しい気持ちになります。最高の素晴らしきボーイ・ミーツ・ガールの物語でした。