ナカノ実験室

ナカノ実験室が行う実験的なブログです。

スポンサーリンク

感想・書評:古橋秀之「ある日、爆弾がおちてきて」・一番のオススメは「三時間目のまどか」という作品…ネタバレ注意。


【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

寄稿頂きました。

古橋秀之「ある日、爆弾がおちてきて」

一見すると物騒なタイトルではありますがその内容は時に甘く時にほろ苦いボーイミーツガールものであり、同名のタイトル及びその他の作品をいくつか収録した短編集です。いずれの作品も現実味を帯びながらもミステリアスなファンタジー及びSF的な要素がちりばめられており短編集でありながらも一つ一つの作品に読み応えがあります。

中でも個人的に一番のオススメは「三時間目のまどか」という作品です。主人公の少年が三時間目の授業の時にのみ窓に映る謎の少女「まどか」と出会います。おっかなびっくり彼女とコミュニケーションを取っているうちに実は彼女は数年前の同じ教室にいた生徒でありどういうわけか窓を通じて過去と現在の彼らが出会ったという顛末でありました。しかし彼は知ってしまいました、現在では彼女は事故で亡くなっていることを…。果たして年代を超えた奇妙な出会いは奇跡を起こすのか。結末に興味があったら是非ともご一読ください。