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感想・書評:十二国記「風の万里 黎明の空」上・下&あらすじ・慶国の王、陽子を軸にして物語は進んでいるのですが…ネタバレ注意。


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寄稿頂きました。

十二国記 風の万里 黎明の空 上・下

これは異世界にある十二国を題材としたお話です。
慶国の王、陽子を軸にして物語は進んでいるのですが、この巻、長めの上下巻になっているのですが内容がぎっしり詰まっております。
この話では3人の女子たちがそれぞれの境遇を乗り越えていく様が描かれていますが、嫉妬しやすく、恨みがちで、悲劇のヒロインになりがちな女たちは一皮むけると強い!かっこいい!…と、スカッとしてしまいます。

鈴という何の取り柄ももたない少女は己で努力せず、すべて周囲のせいにして憂い嘆いているという見ていて本当にイライラする性格。笑
祥瓊(しょうけい)は王であった実父が討たれ煌びやかな世界から一変、惨めな生活を送ることになる哀れな少女。でも彼女はなぜ父のしたことで己が咎められるのか理解できず、これまた周囲のせいにしています。というより周りが私を妬んでいる、と思っていたというほうが正しいのでしょうか。
そして慶国の王、陽子は政治のことなどひとつもわからず自分の技量の無さに落ち込む…
こんな三人が自分たちで道を切り開く、のですが上巻はひたすらうじうじしています。見ていていらだちます。笑
でも、下巻で一生懸命自分たちを変えようとしている彼女たちを見るとこみあげてくるものがあり…読破後はすっきりと読み終えることが出来ました。