ナカノ実験室

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ゴーストハント1巻・悪霊がいっぱい!?(いなだ詩穂,原作/小野不由美)感想&あらすじ・主人公・谷山麻衣は、幽霊が出ると噂の旧校舎で…ネタバレ注意。


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一言感想

曰くつきの旧校舎に幽霊が!?

面白いところ。

主人公・谷山麻衣は、幽霊が出ると噂の旧校舎で心霊研究者の渋谷一也や霊能者達と出会い、あらゆる角度からの検証で心霊現象を解明していく。
麻衣とその友達の学校の旧校舎に幽霊が出るという怪談話から始まります。

今まで何度も旧校舎を建て直ししようとしますが、その度に人が死に、とうとう半分壊したまま放置されていたということなのですが…。
心霊研究をする17歳の少年渋谷一也(通称ナル)や、坊さん・巫女さん・エクソシスト・霊媒師と、登場人物の肩書きがとにかく豪華です。
それぞれが、自分の能力の角度から除霊や心霊検証に挑むのですが、心霊現象は一向にやまず、とうとう麻衣の同級生の自称霊感のある黒田さんまで霊に襲われたり、霊能者たちの身に危険が迫ったり。
霊は本当にいるのか、それぞれの考えが交錯したり、緊迫感や得体の知れない恐怖が読んでる側にも伝わってくる描写でした。
怖い場面や不思議に思うところが、どこにでもいる一般女子代表である麻衣のおかげでわかりやすく、恐怖も十二分に味わえます。

好きなエピソード。

自分をこき使い自信たっぷりな渋谷一也。
麻衣が嫌味のつもりで、「顔が良くて有能なんてすごい」といったことを言うのですが、それをさらりと「趣味は悪くない」と言い切ったことで、「ナルシストのナルちゃん」というあだ名ができあがったところがとても面白いです。
その後も、うっかり本人の前でナルちゃんと言ってしまったり、それがあまりにもしっくりきて、あだ名が他の人たちにも浸透してしまうところも笑ってしまいました。
怖い中にも笑いあり、麻衣の飾らない自然体が恐怖と安心を誘います。