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主人公・更紗の目の前で兄を惨殺された宿敵・赤の王こそ…BASARA(田村由美)感想&あらすじ・ネタバレ注意。


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  • 「BASARA」

面白いところ。

 主人公が革命家の少女であるということ。運命か定か、主人公・更紗の目の前で兄を惨殺された宿敵・赤の王こそ、後に出逢い惹かれ合う恋人となる。
 兄の意思を継いで運命の子タタラの定を背負う更紗、タタラとして生きるか更紗として生きるか、赤の王と近くなるほどに憎悪と愛情が交差して切ない。

好きなキャラ。

 更紗。16歳にして運命を受け入れて戦う様は、ジャンヌダルクを彷彿させる悲哀さを感じる。革命のリーダーでありながら、自分の命を顧みず仲間の命を救うため自分の命さえ投げ打つ実直さと強さ、素顔の女の子らしい可愛らしさが好き。

好きなエピソード。

 宿敵・赤の王が、実は恋人の朱理だったと判明する、タタラと赤の王の対決シーン。運命から逃れられない残酷さ、戦意喪失する暴君・赤の王が自害を未遂に終え、赤の王として一度滅びるエピソード。
 そしてそこから、見えない定の糸で結ばれながら国王に対峙していくタタラと赤の王のクライマックスまで面白くて目が離せない。

おすすめ。

 始めはタタラを貶めようと寄生した青の王が、次第に更紗に惹かれて愛してしまうことや、奴隷出身で男娼ダンサー・揚羽が幾度となくタタラを救い身を削いで自ら望んで滅ぶ死に様は特に切ない。

作者に関して。

 泣く顔・笑う顔の表現豊かさ。キャラクターに脇役がなく、紹介しきれないがタタラと赤の王に従事する仲間達キャラクター設定が魅力的で、画力がある。