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ネタバレ注意!新世界より/アニメ最終回感想&あらすじ・ラスト10分を見てから、もう1周このアニメを見ると、また違った視点から…。


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思ってもみなかった【アニメ 新世界より】の真の真相とは・・・

最初の4話までは世界観を理解するのに必死で、あまり面白い作品とは思えなかったが、5話より一気に世界の真相に踏み込み物語の中へ引き込まれた。
どのような歴史を経てこの世界が誕生したのかが、何の前触れもなく明かされたのである。また話が進み業魔の正体が明かされた時、さらにこの作品の魅力に取りつかれた。
「人間の心や闇、その本質」にまで踏み込んだ、かなり深い作品であると気づかされたのだ。

野狐丸は、自分達バケネズミが人間である神の次に知恵を持つ者として、人間が君臨するその位置に成り替わろうと企んだ。
人間が歴史の中で得た攻撃抑制や愧死機構を逆手に利用したのだ。この発想自体驚嘆すべき点である。
また野狐丸は、早季の「人間たちに心から謝ってほしい」との要望に対し、「その前にあなたたちが殺した、我が同胞に謝罪をしてくれたらね」と返した。
そして裁判で「お前は何者だ?」という問いに対し、「私は人間だ!」と返したのである。

初めてこのシーンを見たときは「野狐丸は知恵を発達させすぎた、人間に近づきすぎたバケネズミなのだな」と単純に思っていた。しかし、そこで物語は終わらなかった。まさかの真の真相解明である。

野狐丸の裁判での主張に対して疑問を感じた早季は、バケネズミの学名案について説明する。
ハダカデバネズミの学名と人間の学名を掛け合わせたような、Homocephals Glaberというものである。
この瞬間、また私はゾクゾクしてしまった。
つまりハダカデバネズミを改良して作られたはずのバケネズミには、人間が関わっている可能性があるということなのだ。

さらに覚はバケネズミの染色体について説明する。バケネズミの染色体がハダカデバネズミの30対ではなく【人間と同じ】23対であるということだ。つまりバケネズミは【人間をベースに作られた】のだ。

この真の真相が明かされた瞬間、野狐丸の裁判での「私は人間だ!」という叫びが脳裏に蘇り、一気に涙腺が崩壊した。
ただの超能力を持った人間と、ネズミのような化け物の戦いではなかったのだ。
すべては人間から始まり、人間がまき散らしてきた事が要因となり、起こった事だったのだ。

最終回のラスト10分を見てから、もう1周このアニメを見ると、また違った視点からこの物語を楽しめるだろう。
この作品のような「世界観構成」「人物描写」「伏線」「真相への展開」が全て優れている作品は、本当に稀であると思われる。