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空挺懐古都市2巻(石据カチル)感想&あらすじ・古妖精病(メランコリア)次第にあの人たちの記憶をも蝕んでいく…ネタバレ注意。


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研究所から追われるユナ、そしてそれぞれの記憶。

面白いところ。

人類は海面上昇によりその居住地を空へと求め、「空挺都市」の建設と運営を行なっていた。しかし、膨大なる浮力を保ち続けるためには都市の「燃料街」で常に燃料を燃やしていないとならない。人々はその燃料蒸気の濃度ために独特の病が発症することがあった。患者本人の一番大切な人を記憶から無くしてしまう、「古妖精病(メランコリア)」。それは、次第にあの人たちの記憶をも蝕んでいくのであった。

好きなキャラ。

天草アヤ。浮力開発研究所に所属する学者なのですが、主に空挺都市の燃料街にいます。早く古妖精病についての解明をしてもらいたいです。

好きなエピソード。

トキの同僚である七雄が高濃度蒸気室に閉じ込められてしまったシーン。部屋を開ける為のパスワードはことごとく撥ねられてしまい、最後に通ったものは。幾重にも重なった想いがそこにあり、複雑な感情を呼び起こすシーンでした。

作品に関する思い出。

読み進めるうちに、この街にどんどん引き込まれてしまいます。悲しみと寂しさに支えられている街なのですが、どのように終末を向かえるのかとても気になります。

おすすめ。

都市で生活する上ではある程度覚悟を決めなければならない、そんな病。忘却された側にはやるせない悲しみと切なさが襲い、読んでいても何とも言えない気持ちになります。