一言感想
お荷物扱いの部署に配属された冴えない公務員と街の人達の想いを繋ぐ物語
面白いところ。
10年以上前の漫画なので題材になってるモノの中には古いものもありますが、そこに描かれている人の気持ちは色褪せてないと思います。ヒーローの様に解決する話はほとんどないですが、がむしゃらに一つ一つの理不尽に立ち向かう姿に感動します。
好きなところ。
主人公がただの公務員なのが良いです。特技もなし、顔が良いわけでもない。同じ課の仲間も一緒に動いてくれる街の人も普通の人がほとんどですが、その人達が協力して頑張るのが身近に感じられて好きです。
好きなキャラ。
主人公の桃栗三平。冴えない普通の青年で、銭湯の二階のちょっとしたスペースに寝泊りするほど貧乏。人が良い事と肉体労働はちょっと自信がある以外は特技も無し。でも誰よりも熱くどんな事でも絶対に諦めない姿がすごく格好良いです。
好きなエピソード。
沢山ありますが、捨て犬を助ける話が好きです。最初は以前助けた女性が連れてきた3匹の子犬だけだったのに、飼い主を探すうち逆に捨てに来る無責任な人が次々と。保健所と現実を目の当たりにした三平は国の助成金で犬達を助けてもらおうと慣れない企画書を徹夜で書く事に。犬のためにふらふらになりながら頑張る姿と犬との絆に感動させられます。
おすすめ。
全6巻であまり長くはありませんが、中身は泣ける話ばかりなので濃密です。感動したい方にはぜひお勧めです。
作品に関する思い出。
すでに知っている作者さんでしたので、期待して買いました。期待以上だったので良かったのですが、買い始めた頃にはすでに連載も終わっていて本屋に置いておらず、続きを探すのが大変でした。