一言感想
それぞれの「愛」のカタチ、想像を絶するラストシーン。
面白いところ。
佐々木美奈子と付き合い始めた泉、交際は順調に見えましたその様子に克巳はふとした「警告」を入れます。何かあった時に彼女を「守り切れる自身はあるのか?」と。その予感は的中し、自宅では美奈子の元へ既に晃司からの卑劣な「攻撃」が行なわれた後だったのでした。
せめて謝罪に行きたいと晃司に組敷かれながら涙を流す泉、謝りに行った美奈子の家では自身の中の隠れた想いを見透かされ罵られてしまう。ふと現れた晃司の語る自身への想いを受け、「人を本当に好きになるということ」がわかった気がした泉。そんな中、やっと転居先が決まった泉が取り壊している学園前を通りがかると「12年前の事件」のあの母が姿を現します。彼女は一体何を想い今、彼の元に姿を現したのでしょうか。
好きなキャラ。
南條晃司。彼なりのポリシー、強い信念を感じました。
好きなエピソード。
最終回です、色々な意味で驚きが隠せない展開でした。この作品を読んでいる途中で晃司の取る突然の行動などにより「固定概念」という物は捨てていたはずなのですが、それでもかなりの衝撃でした。
作品に関する思い出。
読み終わってもなお疑問が残る、そんな作品です。人によって解釈が違いそうな所もこの作品の良い所だと思います。
おすすめ。
密度の高い全5巻、一気に読み切れます。世界観にハマった方には続編である「BRONZE zetsuai since 1989」もオススメです。