一言感想
山岡士郎と栗田ゆう子の結婚までの道のりは長い。
兄や叔父の説得、決まってしまった「究極のメニュー」を披露宴で発表すること、山岡の父である海原雄山との確執、その両親の対話…などなどと、じっくりと描かれています。
そしてとうとう今度は新居探しです。
同僚の荒川絹江の紹介でいろいろと探し、よい場所が見つかるが今度はその大家と大きくもめてしまう。
しかしその家の1階部分の食堂に山岡の鼻がきき、入ってみるととんでもなく創造性にとんだ惣菜屋で山岡とゆう子は気に入ってしまうが、女主人のはるは店を閉めると言う。
はると幼馴染である大家はなんとかして思いとどまってもらおうと、その場にいた山岡たちに安く家を貸す条件として力を貸すように頼む。
山岡やゆう子はTVプロデューサーをその店に誘い、その味を知ってもらう。
はるは始めは乗り気ではなかったが、ゆう子に惣菜を伝える大切さを説かれて引き受けることにするのだった。
かくして二人の新居も決まったのであった。
好きなところ。
今回の話は料理の素晴らしさにもあります。少しの工夫で食べやすくなっているものから、作り方まで教えてくれている様々な料理もあります。
家庭でできる豆腐作りは描かれているほど簡単ではないかもしれませんが、出来そうな感じがしてしまうのが不思議なところです。
- 美味しんぼ(文庫本)31巻
- 第7話 究極の新居 <前中後編>
- 作:雁屋哲 画:花咲アキラ