」で便利でお安く。深夜ドラマの感想「11人もいる!」
少し前にやっていた深夜ドラマです。クドカンならではのB級感が深夜では良い味出してました。主演は神木隆之介くんで、私の中で神木くんはSPECの一十一(にのまえじゅういち)のイメージだったので、こんなにコミカルな役も似合うんだと感心しました。神木くん演じる一男を長男に兄弟は他に7人います。
ストーリーは一話ずつ一人一人の兄弟にスポットが当たって進行していき、それぞれの個性が発揮されていて面白いです。光浦靖子さん演じる大家族のお母さんは後妻で、先妻役の広末涼子さんは亡くなっています。そして血の繋がりのない末っ子の才悟にだけ先妻の幽霊が見えるのです。それがストーリーで面白く活かされると同時に、少し切ないスパイスになっています。端的に言うと、このドラマは貧乏な大家族が大なり小なり困難を乗り越えたり乗り越えられなかったりな話です。その中に「幸福かどうかなんて主観的で良いんだよ」というメッセージを感じます。生まれついた環境やコンプレックスに見方次第で対応していけば良いんだ、とくだらないギャグと一緒に伝えてくれます。とにかく暖かい気持ちになりたい人、笑いたい人にはうってつけです。
