BORDER 第2話 サブタイトル「救出」 主演:小栗旬
今クールは少々刑事ドラマが多すぎる気がするのですが、平和な日本にあってドラマチックなものは「警察」「医療」「法廷」が占めるウエイトが自然に大きくなってしまうものかもしれません。
さて、本作は、小栗旬演じる主人公の刑事が、死にかけた事をきっかけに死者と話が出来るようになり、その対話をヒントに解決の糸口を探すというユニークな設定です。小説、漫画も並行して製作されているメディアミックス作品なので、どっぷり漬かりたいひとにはストーリーが豊富でいいですね。
小栗旬演じる主人公は正統派な熱血刑事で、なかなか好感が持てます。警察官とはかくあってほしいものです。主人公の上司を演じる遠藤憲一さんもなかなか渋く、いい味をだしていますが、まだあまり活躍どころがなく、これからに期待。
死者と話せるとのことですが、死者はまるで生きてるが如くひょっこり現れます。絵的にもなんのエフェクトもないし、足もしっかりはえている。死亡の原因となった傷跡などもなく、ホラー的要素は皆無です。ほっとします。
しかしサスペンスとしてはなかなか気合いの入った作り。全体的に暗めな光量と、多角的なカメラワーク。加えて川井憲二さんの重厚な音楽が緊張感を演出します。これから見る人は、せっかくなのでイケメンだけでなく、その辺りも注目してみてはいかがでしょうか。
私がみた第2話は誘拐された少女をタイムリミット以内に見つけるという、王道的なミッション。見つかるんだろうなー、と思いながら見るのは仕方ないはずですが、それでもドキドキしながら楽しめました。
美男美女がやたら多いありがちな演者構成は少々残念ですが、毎週高品質なサスペンスが見れるならば歓迎です。さらに盛り上るだろう中盤に期待です。