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輪るピングドラム24話「愛してる」(最終話)/感想&あらすじ・一番愛されていた妹と運命を乗り換え、乗り換える為に必要だった呪いを…ネタバレ注意。 #アニメ


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輪る(まわる)ピングドラム 第24話「愛してる」(最終話)

このアニメは主人公の3人の兄弟たちの内、いきなり末の妹の死から始まり、突然現れた「プリンセスクリスタル」というペンギンのかぶり物をした謎の女により妹は延命されます。2人の兄たちは彼女に言われるがまま、謎に立ち向かっていくというストーリーなのですが、途中で兄弟たちに深く関係がある思い出すのも辛く苦しい忌まわしい事件を紐解くことになるのです。
その事件を起こした犯人である男、「渡瀬眞悧(わたせさねとし)」の最後が、私にはどんな拷問より恐ろしくだからこそこの作品が忘れられず何度も見返してしまいます。

眞悧は人間や世界を憎んでいてこの世界を変えてしまおうとしますが、兄弟たちとある少女の「愛」に敗北し、その「愛」により眞悧は罰を受けます。その罰は暗く、誰もこない何もない空間に一人残され誰にも知られず愛されずそこで永遠に暮らす「孤独」です。どれだけ恐ろしいか私には想像もつきませんが相応の罰なのかもしれません。一度、救いの手が差しだされるのですがそれを拒否、彼はその空間を選択したのです。
そして最終話、兄弟たちは分け合った愛をもとの1つに戻し、一番愛されていた妹と運命を乗り換え、乗り換える為に必要だった呪いを引き受け大事な人達を守るのです。呪いを引き受けた際、消える直前に発した大事な人への最後の言葉が最終話の題である「愛してる」なのです。
かなり難しくて宗教や哲学的な部分があり解釈にかなりの個人差がでてしまい、上の文章も私の解釈でしかないので、実際は眞悧も空間に閉じ込められているのかただそこで待っているだけなのか正しくはわかりません。
でもこんなにも悲しくて愛しくなってしまうとても複雑で「家族」をテーマにしたアニメは他に見たことがないです。キャラクターデザインを星野リリィさんが手がけていてとても美しく、テーマ曲も不思議な感じで世界観にぴったり合っているので放送終了しても繰り返し繰り返し見てしまいます。