ナカノ実験室

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焔の眼5巻(押切蓮介)感想&あらすじ・主人公沙羅(さら)、そんな世の中で生きていこうとする…ネタバレ注意。 #漫画


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感想

今いる世界が、生まれたときの世界がこんな世界じゃなくて本当によかったと思います。迫害・殺戮・暴行、およそ人間とは思えない行為を強いられる「日本人」そんな世の中で生きていこうとする主人公沙羅(さら)、その沙羅を救った大男クロ。このクロのキャラクターデザインがぐしゃぐしゃしているように見えるのであまり好きじゃないですが沙羅を幾度も助けたり、戦うすべを教えたり時にツンデレになったりするので好きです。

戦時中なので仕方ないことだとは思うのですが、信頼していた人がどんどん死んでいきます。特に子供を産んだ後、「この子と生きていくから死ねない」と言って瞬間撃ち殺された女性房子なんかが死んだ時は親しい人でずっと共に行動していくと思っていたので悲しかったです、自分が今妊娠中ということもあり重ねてしまったところもあるのですが。この世界で生きるには殺される前に奪っていかなければいけません。見境なく殺していくような連中なんか団結して殺していけばいいとい読みながらずっと思っていました。どうしたら勝てるかわかっているのならクロのようにブチブチ殺していけばいいと思います。どうせぬくぬくとは生きていけないのだし。沙羅を奴隷として買ったエレノアがいまいち沙羅のことをどう考えているのかはわかりませんが、エレノアは生きていて欲しいと思います。美しく描かれているせいなのか、本心で沙羅と仲良くしたいようなそぶりを見せているからなのか、どうしても彼女は悪いようにはみえないです。
この作品のような世界にはならないかとは思いますが読んでから「集団的自衛権」の問題など騒がれている中、「戦争をする国の国民」にはなりたくないなと強く思いました。