ナカノ実験室

ナカノ実験室が行う実験的なブログです。

スポンサーリンク

さくらん全1巻(安野モヨコ)感想&あらすじ・土屋アンナが主演、蜷川実花が監督を務めたことで大ヒットした…ネタバレ注意。 #マンガ


【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

感想

土屋アンナが主演、蜷川実花が監督を務めたことで大ヒットした映画で、この作品が本当に大好きだったので改めて原作を読んでみました。場所が吉原の「遊郭」のためにシーンが多いのですがそれを上回る女たちの苦労が読んでいて実際に見ているかのように痛々しく感じられ、この時代の人は強く生きていたんだなあと感じていました。

この作品の表紙もすごく極彩色で強いピンク色が当時の辛さをそれでも生き抜く女性らしさを感じます。最後は意味深くあっけないひと言で終わってしまうのですが、読者に問いかけるような考えさせるようなそのひと言に惚れ惚れしました。実際に使われていた用語や当時の言い回しなどが忠実に表現されているのでセリフを読んでいるだけでも十分面白いです。描くに堪え切れなかったのか、結構建物の中や着物、寝具などに清潔感があるのがいいです。完全に捕らわれ、その身一つで高額な借金を返していく彼女たちはみんな凛としていてかっこよく描かれていて本当に素敵です。主人公の名前が役職ごとに変わっていくのも面白く、成長していくごとに気が強くなっていくのがかっこよくて憧れました。2005年に第二部の連載がスタートしていたようですがそちらは休載しているようで残念です。