三谷幸喜チームは、やっぱり安定の面白さ!『おやじの背中』最終回・9月14日放送
毎回脚本家が変わる、日曜劇場『おやじの背中』。大トリの最終回は、三谷幸喜さんの脚本でした!
もともと主演は市村正親さんに決まっていたそうなのですが、胃がんの治療で休養に入られたため、急遽、小林隆さんが大抜擢されたそうです。
小林隆さんといえば、三谷脚本の常連ですよね。名前は知らなくても「この人見たことある」と誰もが思う俳優さんです。『古畑任三郎』の巡査役も有名ですし。
他にも、チーム三谷(と私が個人的に思っている)の八嶋智人さんや、堀内敬子さん、小日向文世さん、そして『HERO』でも話題の吉田羊さんなどが出演してました。
父子家庭のお父さんが、前立腺がんを患って、余命がそう長くない……という結構ヘビーな設定なのに、しっかりと三谷流のシチュエーションコメディに仕上がっているのは、やはりさすがだと思いました。だいぶメチャクチャな展開で、現実では絶対ありえないんですけど、何か許せてしまいますよね(笑)
市村正親さんありきのストーリーということを念頭に置いて見ると、たしかにそんな感じはするんですけど、私は小林隆さんが演じられて、結果的に良かったんじゃないかと思います。こんなにじっくりと小林さんのお芝居を見られるドラマは貴重ですし、売れない役者のプライドと悲哀みたいなもの、それに息子が可愛くて仕方ないお父さんぶりが、よく出てたんじゃないかと思います。
最後の最後に、まさかの小栗旬くんが出てきて、ものすごくビックリしました!なんて贅沢な小栗くんの使い方(笑)
期待通り、肩肘張らずに見られて、笑えて、あったかい気持ちになれるドラマで良かったと思います。