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おそろし「三島屋変調百物語」第3夜『邪恋』感想&あらすじ・宮部みゆきさん原作の作品で、今時珍しい時代劇の怪談もののドラマです…(ネタバレ注意)。 #ドラマ


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おそろし 三島屋変調百物語 第3夜『邪恋』NHKBSプレミアム土曜夜8時

この作品は、宮部みゆきさん原作の作品で、今時珍しい時代劇の怪談もののドラマです。毎回毎回共感できるような人間のリアルな心情を丁寧に描いてくれるので、とても引き込まれる作品です。1話完結なので、途中からでも十分楽しめますよ。
第3夜『邪恋』では、主人公おちかの過去が描かれていました。
おちかの婚約者は殺され、殺した相手もその後自殺したというのです。
しかし、その詳細は想像以上にとても悲しいものでした。

婚約者を殺した相手は、おちかが幼い頃に、崖から落ちて瀕死の状態で救われた松太郎とい若者です。松太郎は身寄りがなかったため、おちかの両親に育てられたのでした。そして、幸い崖に生えていた松に引っ掛かり助かったことから松太郎と名づけられました。この事故が原因で、松太郎は片手の指を失っていますが、大変働き者の青年に育ち、おちかの家の旅籠を支える人物になっていました。
ある時、おちかに縁談の話が持ち上がったのですが、相手は道楽にかまけた同業者の息子で、両親は反対していました。そして、松太郎のほうがおちかにはお似合いだといって、おちかもその気になっていました。
しかし、実は両親にとっては松太郎の話は冗談で、おちかと結婚なんて考えてもいなかったのです。松太郎は身寄りのないただの旅籠の働き手。それぐらいにしか思っていなかったのでした。
それをおちかが知り、結局同じ旅籠屋の息子の婚約者と縁談が決まった時、松太郎は婚約者を殺してしまったのです。おちかのことが好きだったのかもしれないし、そんなはずないとは言いながらも、もしかしたら自分とおちかが結婚という淡い夢を少しは抱いていたのかもしれません。せめて、おちかが自分の気持ちのまま松太郎のことは本気だったのだといってあげていたら、結末はちがっていたのかもしれません。