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宝石の国3巻/感想&あらすじ・主人公・フォスフォフィライト(通称・フォス)が冬の担当アンタークチサイトと仕事を…(ネタバレ注意)。 #マンガ


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宝石の国3巻・宝石たちが冬眠するなかで。

月人(つきじん)という敵と戦う宝石たちの物語です。この巻では、ほとんどの宝石たちが冬眠するなか、主人公・フォスフォフィライト(通称・フォス)が冬の担当アンタークチサイトと仕事をすることになります。
低硬度ゆえに身体が脆く、性格も根性無しのフォスが、この巻で格段に成長していきます。弱かった主人公が、新たな能力を手に入れ身体的に強くなり、挫折を通して心も強くなっていくというのは、少年マンガの王道ともいえます。

画面のユニークさ、エピソードの奇抜さで気付きませんでしたが、これは少年マンガなんだというのを今回実感いたしました。
また、敵である月人の残酷で不気味なこと。仏と天女の形をしているのですが、アルカイックスマイルがとても恐ろしいです。仏を敵のモチーフとしてしまうところ、なかなか斬新な描き方だなあと思います。敵も進化しているようなので、続巻での登場がまた気になります。
こんなに静かで美しく、哀しいバトルマンガは今までなかったのではないでしょうか。展開も早くなってきているので、次はどんな世界観を見せてくれるのか、今から楽しみです。