ナカノ実験室

ナカノ実験室が行う実験的なブログです。

スポンサーリンク

癒しの葉・全8巻(紫堂恭子)感想&あらすじ・精神論や心理学的な解釈も多くこれが少女まんがだなんてちょっと信じられないな…ネタバレ注意。 #マンガ


【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

感想(少女漫画)

今まで読んだどんな作品よりも難かしい内容で、分からないところを調べてみても解釈が個人によって全く違い、あらすじをまとめるにも難解すぎて上手くできません。「癒しの葉」という持ち出し禁止のものを携えて俗界にわたった聖者サナトールを護衛するために4つの国から1人ずつ護衛役が派遣されることになります。

それぞれの思惑を抱えつつ任務を全うする4人、それからサナトールの共同生活が始まります。「癒しの葉」を狙うエレメンタルと呼ばれると戦いながらも、あわよくば復讐してやろうと考えるドミナールという国の王子オルフェと戦うことになっていくというストーリーです。ただのファンタジーではなく、精神論や心理学的な解釈も多くこれが少女まんがだなんてちょっと信じられないなと思います。護衛役の4人は、ユーリグ、セレス、アジン、リュセルとそれぞれすごく個性豊かで時々くすっと笑ってしまうようなやりとりもあったりして、意外とフレンドリーな関係なのかなと思います。

装飾や服装のデザインなどがすごく細かく描かれていて驚いてしまうような繊細なところもあります。この作品で一番よくわからないのが国同士の関係性やその個人の不思議な位置づけなのですが、こういうのすべて作者の頭の中に入っているのが一番すごいです。国の形や設定なども最初から決めて考えるなんてよっぽどファンタジーが好きなんだなと感じました。