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シャーリー2巻(森薫)感想&あらすじ・11年ぶりに発売、靴やレース、服の刺繍、カップの模様、そうした細かな部分までしっかり描き込まれている…(ネタバレ注意)。 #マンガ


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「シャーリー」 2巻 11年ぶりに発売

隔月で雑誌に紹介されていたシャーリーの第2巻。
私はそれまで読んだことが無かったが、森薫の乙嫁語りが好きで、森薫ファンの友人に勧められてその場で一巻と二巻両方買って帰った。
一巻に収録されている作品は、同様にメイドを暑かったエマと同時期に描いているからか、絵柄や雰囲気がエマに似ている気がする。だが二巻になると乙嫁語りなどの作品の雰囲気もどことなくあるため、私には馴染みの有る絵柄になった気がする。

乙嫁語りを読んだ時にも思ったが、本当に書き込みが素晴らしい。靴やレース、服の刺繍、カップの模様、そうした細かな部分までしっかり描き込まれている。最近の漫画はデジタルでコピーペーストしたり、すぐにスクリーントーンを使って誤魔化しがちだが、この森薫は本当に手を抜かずに描いているのがよく分かる。
その仕事ぶりが、読み手にもリアリティをもって伝わってくる気がする。
そして、毎回のことだが、森薫の作品は食べ物が美味しそうだ。今回、財布を届けにカフェまで行ったシャーリーが、紅茶とパイをごちそうになるシーンがあるが、そのパイも美味しそうだし、ベネットが手際良く作るサンドイッチやミルクティーも美味しそうだ。
この本を見ると、古き良きイギリスを感じると同時に、今もカフェの定番の軽食を食べたくなってしまう。