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霊媒師いずな1巻/感想ネタバレ注意!&あらすじ・少年ジャンプから、青年誌に連載が変わった事で、話の幅に奥深さが…。 #マンガ


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霊媒師いずな 地獄先生ぬ~べ~からの新作!

地獄先生ぬ~べ~から約10年、登場人物であった霊媒師いずなにスポットを当てたシリーズの1巻です。
ぬ~べ~から時間が経っているものの、絵柄は全く変わりませんし、妖怪の不気味さも健在です。そして、今のご時勢にあった内容。

ストーリーは簡単に、いずなが霊能力で人々を救う話なのですが、色々と考えさせられる内容ばかりです。

妖怪を退治しただけで果たしてハッピーエンドになるのか?
本当に怖いのは妖怪だけなのか?
自分の考えだけで、全ての人の幸せを願えるのか?

など、全てがハッピーエンドで完結せず、なぜこうなってしまったのか、など読み終わった後に色々と考えてしまうのも、少年ジャンプから、青年誌に連載が変わった事で、話の幅に奥深さが出てきました。

一番心に残ったのは、一番最後に収録されている、人殺しの極悪人から、除霊をしてその人を助けるという内容だったのですが、その極悪人は学生時代に同級生を殺して、その両親に別の霊媒師から呪殺を依頼されていました。
その後もその極悪人は、人々を傷つけ、それを何とも思っていない、所謂最低な行為を繰り返していました。
そこに、いずなが入り込み、「どんな悪人でも人を呪い殺すのはよくないことだ、私に時間をくれ、この人を正してみせる」と約束したのです。

限られた時間の中で、いずなはその極悪人の様子を見て、こんなクズみたいな酷い人間が果たして正す事は出来るのだろうか?と不安に陥りますが、ころあいをみて、その極悪人が妖怪のしわざでこんな人間になってしまったと分かり、すぐさま除霊にかかります。
妖怪が消えた後、その極悪人だった彼は、自分はなんて酷いことをしていたんだ、と悔やんで殺してしまった両親に謝ります。
呪殺をお願いした両親も、ここまで改善されたなら、許そう、と呪殺の依頼を取り消します。

然し、数日後、なんと彼の死体が発見されたのです。
彼は、自分の今までしてきた行為にショックをうけ、自殺してしまったのです。
いずなの前にあの霊媒師が現れ、「何で分からなかったの?突然人を正してしまえば、その人がどんな重みにおわれるかくらい、わかったでしょ?」といいます。

悪いものを退治しただけで、人は救われない・・・そんな場面を、うまく描写されている物語だと思いました。

とても考えさせられるないようばかりなので、色々な方に読んでいただきたいです。