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ソラニン1巻(浅野いにお)感想&あらすじ・OLの芽衣子と、フリーターの種田のお話です…ネタバレ注意。 #マンガ


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一言感想

自分の人生、生き方をもう一度考えてみたくなるお話です。

面白いところ。

しがないOLの芽衣子と、フリーターの種田のお話です。

給料が良いことでただ何となく仕事をしている芽衣子が仕事を辞めたことで、2人の心境や生活が少しずつ変わっていきます。

何となく生活して、何となく仕事をして、ふとした瞬間に本当にやりたいことって何だろうと思うのは、きっと誰もが思うことだと思います。

芽衣子たちの表情も生々しいというか、この話は非常にのんびりした流れで、自然体で心に響く描写が多いなと思いました。

2人の離れかけた気持ちの描写も、芽衣子が種田を好きでいる気持ちも、心にすっと入り込んできて、こういう流れにまかせた関係も良いなと感じました。

種田の決して言葉にはしないけれど、音楽が好きでバンドをしたい気持ちや、それでも将来に不安を感じて行動に移せない気持ちもすごくわかるし、バンドを頑張りたいと決意して言葉にするのはとても勇気がいることだと思いました。

一番心に残ったところは種田が死んでしまうシーンなのですが、生きていくのにはお金が必要で、夢では食っていけないですし、夢を叶えられるのはきっと一握りなんですよね。

種田の「幸せだ 本当に?」という部分を、特に好きではない辞めた仕事をもう一度始めたこと、バンドは続けるけど昔のような気持ちで続けるわけではないこと、自分のこれから何十年続く人生のことを考えて、でもそれって本当に幸せなの?とそのままの言葉でわたしは受け取ったのですが、どの漫画のどの言葉よりも自分の気持ちにしっくりくるシーンでした。

楽しい充実した大学生活を終えて、社会人として歩んでいかなければならない瞬間に、理想と現実の自分の調整を上手くできずにこうやって思い悩んでもがいて自分の本当にしたいことを考えてしまうのかなと思いました。

夢いっぱいだった頃の自分が思い描いたはずの楽しい人生って、一体どんなだろうなと考えさせられました。