感想
読んでいてずっと笑いが止まらなかったです。やっていることのシュールさと綺麗なタッチのイラストがなんともマッチしていて最高に面白いです。主人公はごく普通で、勉強もスポーツも成績も極普通で空気ように存在感のない2人、鈴木花子と鈴木太郎です。
学園生活は何の華やかさもなく自らも地味で存在感の薄いまま、しかもクラスメイトには誰にも覚えてもらえず、2人もお互いに面識のないまま2学期を迎えました。思い悩む2人はある日偶然いじめの現場に遭遇し、そのいじめを徹底的に排除するために自らの外見を変え、まったく違く人物へと大変身するというストーリーです。
私はりぼんで好きになったこの槙ようこという作家の描くイラストが大好きで、こんなタッチで描くこともできるんだなと感動しました。しかも素敵なのがこの原作者と漫画を描いている槙さんが実の姉妹だということで驚きました。こんなに素敵な作品を二人で作り上げることができるなんてすごすぎます。
作品ですが、変身したあと校舎でシーンからずっと2人でいるのにお互い気がついていなかったというところが最高に面白くて爆笑しました。結局周りが見えていないんじゃんこの二人と思ってずっとげらげら笑っていました。地味なあの恰好からあんなに派手になるのにはお金がかかったろうなと思います。すごい。