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私の好きな人・全1巻(熊岡冬夕)感想&あらすじ・高校生カップルの4つのエピソードを描いたオムニバスの単行本作品…ネタバレ注意。 #マンガ


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感想

ものすごく甘ったるい、高校生カップルの4つのエピソードを描いたオムニバスの単行本作品です。まるで、恋愛のいいところだけを切り取ったような美しい短編作品を集めた、金平糖の入った瓶を連想させられる作品だとおもいます。

よく考えて見れば、高校生の恋愛なんてこんな風にいちゃついていればいいのです。周りも、世の中も、そのあとの未来も何も考えずにただ「好きだ!」というその考えだけでいいんです。だってそれもちゃんと恋愛ですから。かくいう私と夫も、高校生の時の恋愛のまま結婚してしまいましたが、変な駆け引きがないだけすごく楽で、お互いの考えやスタンスとかもわかりあえていて様な気がします。

この作品の中で一番好きなエピソードは「雪町バス」というエピソードです。冷たいあの雪の感じが地元の長野と似ていて、やたらと高校生の時の自分の恋愛と重ねてしまいます。雪道で転びそうになりながら、まだ彼氏の時に食べた肉まんとか思い出すと愛しくなります。このエピソードでのヒロインは中学生で、卒業後も付き合っているというのが純粋でいいなと思います。というか、この、目の前で告白されているのに嫌でしょうがないのに、何にも言えない、というもどかしい感じがカワイイです。