進撃の巨人 Before the fall 第4巻
キュクロが憲兵団に閉じ込められた監獄から国外追放される。しかしそのまま巨人の餌になるわけではなく、憲兵団の目を逃れて自由になるための最後のタイミングだったのである。他の虜囚たちが生きるのを諦めているなか、キュクロとカルディナはなんとか縄を切り逃れる。
やっと逃げられた!あとはなんとかして壁の中に入るだけだという私の期待を裏切り二人の前に巨人があらわれる。巨人に食われそうになりながらも最後まで抵抗をやめないキュクロと怯えながらもキュクロをおいては逃げまいというカルディナのわずかな期間で芽生えた友情に胸が熱くなった。そんな二人の前に細い1本のひもがつるされた。しかしこんな細いひもには1人もぶら下がれるかあやしい。いぶかしみ、困惑する二人の描写はまるでカンダタと釈迦の蜘蛛の糸の話にも似ているように感じた。しかし、そのひもは蜘蛛の糸ではなく強靭なワイヤーだったのだ。そのワイヤーにつられて壁に登った二人は自分達を助けたのは英雄ホルヘ・ピケールであったことを知る。そしてそのワイヤーのついた装置のこと、立体機動装置に出会うのであった。というところで物語は終わっており、次回の内容が実に気になる終わりかたとなっている。