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バナナフィッシュ-BANANA FISH/最終回感想ネタバレ注意!同性愛的な意味でなく、とても美しい無償の愛に思えたんです…(あらすじ)。


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BANANA FISH 最終回、生きてほしかった、アッシュ。

「BANANA FISH」の最終回、人を完全に支配することのできる謎の麻薬「バナナフィッシュ」を巡る、主人公アッシュ率いるストリートギャングとマフィアの争いが集結し、日本に帰国することになった英二が、アッシュにあてた手紙で号泣した記憶があります。

「ぼくの魂はいつもきみのそばにある」

これが決して、同性愛的な意味でなく、とても美しい無償の愛に思えたんです。
この手紙を読んで、英二との別離を決めていたアッシュの心が揺らぎ、図書館を飛び出したところで、アッシュはラオに刺されてしまいます。

なんで、ここにお前がくるんだ~~~!!
もう、ラオに対しては憤りしかないですね。異母弟シンが事態の終着に奔走してるっていうのに、足ばっかり引っ張って、あろうことか英二とアッシュの中を引き裂くなんて。

そして、図書館に戻り眠るように死んでゆくアッシュ。
だれかアッシュの異変に気づいて欲しい。間に合うのなら、一命を取り留めてほしい。
そして、アッシュをもう一度英二に会わせてあげてほしい、という思いでいっぱいの最終回でした。

しかし、大人になって冷静に最終回を思うと、結局落としどころは、アッシュの死でしかないのかなとも思えます。
そもそも、アッシュは日本でいうところの戸籍が抹消され死んだことになっているから、国外へ出ることも不可能だろうし、仮に戸籍が残っていたとしても、大量殺人を犯しているわけで、一市民として生活していくことも絶対にありえない。
幼いころから彼の目の上のたんこぶであった、ゴルツィネが亡くなり自由を手に入れたとしても、その自由は一般市民として生きていける自由ではなく、過去の呪縛から解き放たれただけなんだと思うのです。

やはり、あの終わり方しかないんですかね。
納得しがたいけど、受け入れるしかないんだろうな、と考えていたら、もう一度じっくり全巻読みたくなりました。