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感想・書評「And so this is Xmas:秦建日子」ネタバレ注意・東京のど真ん中で起こった爆弾テロ事件を描いた、エンターテインメント性の高いサスペンス(レビュー)。 #読書


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「And so this is Xmas」 秦建日子・著

東京のど真ん中で起こった爆弾テロ事件を描いた、エンターテインメント性の高いサスペンス小説です。
たまたま恵比寿に買い物にきていた平凡な主婦アイコと、テレビ局でアルバイトをしている大学生の公太が、爆弾事件の犯人の人質にされてしまうところから物語は始まります。極度の緊張状態の中、犯人の指示通りに行動するはめになる二人。そんな中で公太が誰にも言ったことのなかった「ジャーナリストになりたい」という夢をアイコに打ち明け、一緒にラーメンを食べに行く約束をして別れるシーンには思わずジーンとしました。それなのに終盤で明かされる意外な犯人の正体には、とても驚かされました。
激しい描写とスピード感がとてもあるので、どんどん引き込まれて一気読みできます。作者の秦さんは、テレビのシナリオライターやドラマのディレクターなどもされている方だそうで、まるでテレビドラマの映像が頭の中で流れるような感覚です。
世田刑事や鈴木警視監のプロ意識の高さには圧倒され、悲しくも少しだけ希望も見えたラストシーンはよかったです。