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感想・書評『糸車:宇江佐真理・著』ネタバレ注意「江戸の藩邸で夫が殺され、息子が行方不明になってしまった主人公」(レビュー)。 #読書


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「糸車」 宇江佐真理・著 大人の秘めた恋物語

江戸の藩邸で夫が殺され、息子が行方不明になってしまった主人公。江戸に暮らして、息子の行方を探し、なぜ夫が殺されなければならなかったのかを探りたいと思います。
江戸で女一人で暮らしていくのは、容易なことではありません。まじめに細やかに対応することで信頼を得た、小間物の行商でなんとか暮らしています。
江戸の町を歩きまわっていれば、江戸に潜んでいる息子を探す糸口でもつかむことができるのではないかと思ってのことです。
そんなときに支えになり、好意を寄せてくれた「同心」がいます。妻を亡くしているので、後添えに・・と、乞われるのですが、息子が見つかるまでは・・と、話はまとまりません。
船宿の不良娘と、質屋のどら息子の行き先を助言し、家の跡継ぎに無事収めたり、茶酌娘の縁談の相談に乗ったり、ハッピーエンドの話ばかりではありませんが、関わり合った人たちのおかげで、無事息子が見つかり、夫殺害の様子もなんとなくわかってきます。さぁ主人公はハッピーエンドかと思いきや、地方に旅立つ息子についていきます。
あら!思いを寄せる「同心」の後添いに入るのではなかったの~?と、思いましたが、これも主人公の生き方なのでしょう。