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感想・書評『ぼくらは夜にしか会わなかった:作者・市川拓司』ネタバレ注意「短編小説集です。一冊の中に6つの話が書かれていて、どの話もとても素敵な物語」(レビュー)。 #読書


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ぼくらは夜にしか会わなかった 作者市川拓司 優しい気持ちになれる小説

私が最近購入したおすすめの小説は、市川拓司(いちかわたくじ)の短編小説集です。一冊の中に6つの話が書かれていて、どの話もとても素敵な物語です。その中でも私が特に気に入っている話は、小説の題にもなっている「ぼくらは夜にしか会わなかった」です。

幽霊を絡めた話になっているのですが、とてもよく出来た話で、読み終わった後は切ない気持ちになる純愛小説になっています。作中に出てくるぼくと、早川さんとの会話がとても可愛らしいなと思います。手紙を書いて思いを伝えようとする感じが今時の感じでなく素敵だと思いました。周りの風景だったり、出てくる人物の表現の仕方が上手だなと感じます。他の5つの話もどれも優しさに溢れるような物語になっていると思いました。暴力であったり争いが苦手な私にとって、作中に出てくる人物たちと共感できる部分がたくさんあったので読みやすかったのかなと思います。「花の呟き」や「夜の燕」であったり、素敵な言葉がたくさん出てくるので読んでいて心の中が浄化されていくような気になります。