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感想・書評『宮辻薬東宮:宮部みゆき、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介・著』ネタバレ注意「5人の人気作家によるアンソロジーです」(レビュー)。 #読書


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「宮辻薬東宮」 宮部みゆき、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介・著

5人の人気作家によるアンソロジーです。私は宮部みゆきさん目当てで手に取りました。
普段から完全に娯楽として読書をするので、読む本を選ぶ基準は自分が興味をそそられるかどうかが全てです。

なのでどうしても気づくと偏った読書傾向になりがちなのが小さな悩みなのですが、アンソロジーはこれまで守備範囲外だった新たな名作家を知るきっかけになるので、なるべく読むようにしています。
やはり宮部さんの「人・で・なし」が最も面白いと感じました。心霊写真の話が出てきますが、ホラーが苦手な私でもなんとか大丈夫な内容でした。本当に恐ろしいのは幽霊や怪現象ではなく人間の悪意だ、というのは宮部作品でもよく語られていますよね。それでも意外で陰惨なラストにはショックを受けました。
辻村さんの「ママ・はは」は、子育て中の身には考えさせられるものが多かったです。作者の言葉として、5名のコメントが掲載されていたのも興味深く読みました。5名が勢ぞろいした豪華な集合写真を撮りたいが、6人目が写り込んでいそうで怖いという話をひっぱっていたのがユニークで楽しかったです。