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感想・書評『日の名残り・カズオイシグロ』ネタバレ注意「映画が大好きだったので本を読んでみたいと思い、買いました」(レビュー)。 #読書


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日の名残り カズオイシグロ 映画が好きでした。

先日、ノーベル文学賞を取った作家のカズオイシグロさんの本「日の名残り」を買いました。ノーベル賞をもらうまではカズオイシグロさんの名前は知りませんでした。

でも映画で「日の名残り」を観た事があったのと、その映画が大好きだったので本を読んでみたいと思い、買いました。アンソニー・ホプキンスが演じた執事が心の中ではどんな事を考えているのかよくわかるのじゃないかと思ったからです。本を読んでみて良くわかりました。本では執事の独白スタイルで文章が書かれているからです。彼はいつでも、品格とは何か?と自分に問うています。そして偉大な執事に一番必要な大事なものは品格だと考えています。それがイギリスの執事の素晴らしさだと言っています。他の国の使用人などにはないものだということです。とても生真面目で、仕事人間で、仕事以外の個人的な事になるとてんで不器用で、女性に優しい言葉の1つもかけられません。そういう生真面目な人は場合によってはとても魅力的です。そして恋愛も成就しないので淡い恋に終わってしまいます。それが哀しいのですが印象的です。そしてご主人様の悲劇的な人生も語られています。あくまでも自分の意見は語らず、ご主人様を信じて仕えていた執事の人生も哀しいですが、素敵です。そして翻訳ですがかなり古めかしい難しい漢字が随所に見られました。読み方や意味をだいぶ調べました。