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感想・書評『龍馬を守った新撰組 禁断の幕末維新史』ネタバレ注意「清河八郎や近藤勇については、かなり掘り下げてある」(レビュー)。 #読書


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龍馬を守った新撰組 禁断の幕末維新史

まず、最初にタイトルに惹かれた。新選組が龍馬を守る?龍馬暗殺の犯人と言われることもある新選組が?
という訳で、本書を手に取ったが、新選組の母体が江戸で結成された話から上洛するまでの話が延々と続く。清河八郎や近藤勇については、かなり掘り下げてある。

ただ、新選組がどういう経緯で結成され、どういう経緯で京都の治安維持を担っていたのか。こういう点を明らかにしておかないと、ゆくゆく理解できない部分もあるのだろう。そう自分を納得させて読み続けた。結局、最後まで読んだが、新選組が龍馬を守ったという具体的なエピソードは出なかった。新選組、特に近藤勇の出自や人的交流から推測して、薩摩藩、長州藩が志向した武力討幕ではなく、龍馬が目指した平和的な革命(大政奉還)を支持していたであろうというところまで。これもあくまで著者の推測に過ぎない。ということで、タイトルはいずこに?といった感想を持った。
だが、面白くないという訳ではない。こわもてで武骨者といったイメージの近藤勇が、実は、かなりクレバーな存在であったことなどは興味深い。ただ、タイトルと本書の内容が違い過ぎるのは間違いない。