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感想・書評『ストックホルムの密使:佐々木譲』ネタバレ注意「太平洋戦争、この情報が東京に伝われば原爆投下は避けることが出来た?」(レビュー)。 #読書


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「ストックホルムの密使」佐々木譲 太平洋戦争、この情報が東京に伝われば原爆投下は避けることが出来た?

『1945年、ストックホルムの海軍駐在武官大和田は「ソ連が日本に宣戦する。アメリカが原子爆弾の開発に成功、日本に使用する」という極秘情報を手に入れた。大至急この情報を東京に伝えて戦争を講和により終結しなければ日本が壊滅してしまう。

大和田は暗号文書で送るとともにストックホルムに在住していた日本人ギャンブラー森にベルンの日本大使に情報を伝えることを依頼する。暗号が届かない場合に備えて保険として森を派遣する考えだった。渋々承諾した森はポーランドのスパイ、コワルスキとベルンを目指すが既にアメリカとソ連のスパイが彼らの動向を察知して追跡を始める。苦労の末ベルンの大使館に到着したもの大使館員は身元不明な民間人森の言葉があまりにも突飛すぎて信じようとしない。コワルスキはシベリア経由で日本へ向かうことを決意する。命がけでソ連軍に入り込み満州の国境でコワルスキは命を落とし森は重傷を負いながらも日本軍に保護された。そして彼は日本に搬送されることになったが到着予定は8月6日の広島だった・・・
舞台が東京・ストックホルムと同時進行するが後半は森とコワルスキの危険な旅に集中する。刻一刻と「その日」が近づいている中で森とコワルスキがソ連・アメリカ軍を欺き、潜り抜けて満州へ向かう姿をスリリングに畳みかける。また単なるアクションロードストーリーに留まらず、何故日本は、軍は戦争であのような結果を出したのかを深く切り込んでいる。これ映画化したら面白いのに、と思っていたら既にNHKでドラマ化していた。』