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感想・書評『ひきこもりの弟だった 葦舟(アシブネ)ナツ』ネタバレ注意「恋愛、家族、主人公の人生色々織り交じった本だと思います」(レビュー)。 #読書


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ひきこもりの弟だった 葦舟(アシブネ)ナツ

秋口に長い夜の暇つぶしにと何か面白そうな小説はないかと、本屋の中を歩き回って手に取った本です。恋愛、家族、主人公の人生色々織り交じった本だと思います。

本の裏に書いてあったあらすじ、駅で偶然会った女性に3つの質問をされすぐに夫婦になるところ、ひきこもりの弟という興味を引くタイトル。そして帯に書いてあった、この小説を読んで何も心に引っかからないあなたは幸せかもしれない、といった文章が気になり読んでみしました。
ひきこもりの兄弟を持つという滅多に遭遇できない独特の環境と親との関係、幼少の時の家族関係から成長していく過程で生まれる抑え込んだ心や、思春期に入って出てくる主人公の家族に対する疑問などとてもリアリティがあって引き込まれました。唯一主人公と出会ってすぐに結婚することになる千草の友達だけは、何か闇を持っているなど記述されていませんが、出てくる人物が全体的に闇があります。私のような闇があるような人は好きなのではないかと。でも実際に思っていたよりも暗い気持ちにはならず、私は最後の展開に何故かえ~こんな終わり方~!そっち~!?と何故か笑ってしまいました。過去と現在を行き来する形で構成されているので飽きずに読めると思ます。