感想・書評「ラプラスの魔女」東野圭吾温泉での事故は他殺だった？衝撃のラストに最後まで目を離せない！ネタバレ注意（レビュー）。 #読書

始まりは温泉地で起きた事故。
有名映画監督が硫化水素中毒で死亡します。
そこから、別の場所同様の中毒事故が起きていたことが判明。
事故にしては出来すぎていないか？と不審に思った刑事が独自で捜査を進めていきます。
しかし、決まった時間に限られた場所にだけ硫化水素を発生させることが可能なのか？
事故現場に現れる少女の正体は一体？
少しずつ明かされる真実に進めるページが止まらなくなりました。
特に面白いと思ったのは、映画プロデューサーのブログに隠された本当のメッセージがわかるところ。
娘が起こした硫化水素自殺により妻、娘を失った悲劇の父親が再出発を誓った内容と思いきや…
映画化！という帯に惹かれ手に取ったこの一冊。
ミステリーに科学の知識も取り込まれた東野圭吾らしいお話でした。
長編ではありますが、無駄がなくさらっと読める本です。
あと、登場人物がミステリアスで魅力的。
どんな人物なんだろう？と興味をそそられます。
SF的な要素もあるので、その手のお話が好きな人にもおすすめです。