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感想・書評・大沢在昌「ブラックチェンバー」ネタバレ注意「日本のヤクザやロシアのマフィアと争うそういった物語」(レビュー)。 #読書


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久しぶりに大沢さんのブラックチェンバーを買いました。
大沢さんは新宿鮫で有名になって、新宿鮫シリーズやいろんな魔女シリーズなども
書いている僕の好きな作家の一人です。
今回のブラックチェンバー、やっぱり読みだすと止まりません。
主人公の河合は、もと刑事。それが Black Chamber という国際組織にスカウトされ、日本のヤクザやロシアのマフィアと争うそういった物語ですが、実は今日今朝の新聞だったと思うんですけど、いや違った昨日のテレビかな、鳥インフルエンザが世界的に大流行の兆しがありますパンデミックと言う世界的な代流行が遅れる可能性があるそうです。
ブラックチェンバーの物語の中で、やはり鳥インフルエンザをわざと日本に持ち込んで世界的なだいりゅうこうを引き起こし、鳥インフルエンザウイルスの特効薬を作ったある製薬会社の株を買い占めて、株の大暴投を企むブラックチェンバーのメンバー、そしてロシアマフィア。
それに対して店のインフルエンザウイルスの特効薬を中国で作らせマニラから体 KU で日本に輸入し、インフルエンザ B が流行した時にその薬を売って大儲けをしようと企むヤクザグループとの戦いの物語です。

ブラックチェンバーという組織は、ギャングたちのお金を横取りして組織運営している秘密結社みたいなもの です。
本の解説をしても仕方がないのですが、言いたかったのは大沢在昌という作家が、現在の世界の中でこういう犯罪が送られているんであろうと言う、その犯罪の最先端を描いたことと、時期的に鳥インフルエンザウイルスが大流行をしようというこの時期が 重なったことです。
彼の本は常に このような感じで、実際の世界一小説の世界がマッチングするという、そんな面白さがあります。
世界的なインフルエンザウイルスが猛威を振るった50年ほど前のスペイン風邪の時は、全世界で4000万人とも5000万人ともいわれる人々はなくなっています。

本のようにわざとインフルエンザウイルスにかかった患者を日本に連れてきて、 日本でタイ流行を起こさせそれを世界的に広めていくような悪巧みを考えている人々はいないとは思いますが、もし万一そのようなことが起これば何十年か前に流行ったスペイン風邪以上の死者が出ることは間違いないと思います。
このような恐ろしいことは小説の中だけで終わって欲しいものです。